春闘

「春闘」についてのメモ。春闘とは…
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spring labor offensive

春闘 †

  • 「春季闘争」の略。
  • 1955年(昭和30)に開始された。
  • 毎年春に労働組合が、賃金引き上げなどを中心として、労働条件改善の要求を掲げて行う全国的な共同闘争。
  • 春季に労働組合が歩調を合わせて賃上げなどを要求する日本独特の闘争。
  • 1955年に私鉄総連,合化労連,電機労連など8単産が揃って行ったのが始まりで,旧総評が主導し,高度成長期に名目賃金の大幅引上げを達成した。
  • 70年代に入り国民春闘路線がとられたが,石油危機以後は低成長型春闘が続いた。新結成の連合は,不況下の「連敗」打破をねらって95年に「春闘改革」(賃上げの率から額へ,平均賃金方式から個別賃金方式へ)を掲げたが,組織率低下とリストラの進展のなかで低迷,企業主義克服もなお今後の課題である。

欧米の賃上げ闘争との比較 †

  • 春闘を欧米の賃上げ闘争と比較
  1. 欧米の賃上げ闘争が産業別組織を主体としているのに対して,産業別組織を全体として結集して統一的な指導部による全国的規模の闘争として組織されること,また交渉は産別ではなく企業別である(私鉄総連のような重要な例外もある)
  2. 欧米では各産業ごとに職種別の最低賃率の引上げをめざすが,春闘では各産業の平均賃金の引上げ(ベースアップ)を目標とする
  3. 欧米では賃上げ闘争は通常2〜3年ごとの協約闘争として展開されるのに対して春闘は毎年繰り返される。
  • 春闘では産業別ストライキが賃上げの武器とされるのであるが,日本では強力な産業別組合は少なく,実際には国労など公労協が実力行使の柱となった。しかし官公労にはストライキ権が認められていないため,実力行使それ自体が政治的性格を帯びた。また春闘の出発期においては日本の労働者のあいだには大きな賃金格差が存在しており,春闘の目的は単に賃金の平均水準を引き上げるだけでなく,格差の縮小を実現することにおかれ,これを実現する手段として統一的な賃金要求と妥結とともに労働組合は最低賃金立法の確立を政府に要求し,対政府要求がストライキの対象となったことも結果として春闘に政治的性格を帯びさせることとなった。
  • 経営者は春闘の成立期においては対決姿勢をとり,ベース・アップを認めず,賃上げは定期昇給にとどめるべきだという方針をとったほか,実力行使が長期化すると第二組合の育成にも努めた。このようなことがあって初期の春闘においては労使のみではなく政府をもまきこんだ紛争としての性格が強かった。





2007-03-10 (土) 21:42:39 (5102d)