進化経済学のすすめ

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江頭進『進化経済学のすすめ』 †

  • 江頭進『進化経済学のすすめ―知識から経済現象を読む』講談社現代新書

市場主義は人々を幸福にするのか?

規制撤廃、産業再編成、市場第一主義――グローバライゼーションは人々に何をもたらすか。経済社会で進行する変化と淘汰を新たな視点から読む。

知識を視点にすると――ルート128号線沿い、あるいは日本の場合、企業倒産は経営者の引退を意味するので、その経験を生かす場はない。(中略)これに対して、シリコンバレー型システムの下では、倒産した経営者はその経験と知識を次世代に伝えるチャンスをもつことになる。(中略)
社会システムの進化という視点から見ると、個々の企業の独立性が高く、失敗した経営者が引退しなければならないルート128号線・日本型システムの場合は、ダーウィン的進化ということができるだろう。知識は企業内部で受け継がれるしかなく、企業の盛衰でのみ進化を論じることになる。(中略)
それに対して、知識の共有と双方向的コミュニケーションが可能であり、獲得された経験を、他者に伝達することが可能であるシリコンバレー型システムは、獲得形質の遺伝のような要素が入っているということができる。この場合、淘汰にさらされるのは、個々の企業ではなく、技術および経営戦略にかんする知識である。――(本書より)






2007-03-10 (土) 21:43:20 (4147d)