人間の安全保障

「人間の安全保障」についてのメモ。人間の安全保障とは…
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human security

人間の安全保障 †

 従来、安全保障とは国家安全保障(national security)を当然のように意味したが、国家という単位では一応は安全保障が実現されても、その国の中の個々の人間が、内戦、犯罪、飢餓、対人地雷、環境破壊など生存にかかわる脅威、また、けがや病気など身体的なもの、失業や貧困など経済的なもの、差別や抑圧など社会的政治的なものなどのさまざまな暴力に脅かされている状況があることを重視し、国家のみでなく人間のレベルでの安全の達成に焦点を当てた課題の設定が必要という認識から生まれた概念。UNDP(国連開発計画)の1994年『人間開発報告書』が開発の新たなパラダイムとして提示したのを契機に広まり95年の「社会開発に向けての世界サミット」(社会開発サミット)を貫く概念となった。

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 安全保障は、外からの侵入を防いで国や国民の安全を守ることで一般的には国家の安全保障である。日本は各国に先駆けて「人間の安全保障」を訴えてきた。しかし世界全体のことを考えればまだ十分とはいえない。

 「地球の安全保障」に一致して取り組まないと、取り返しのつかない状況になるかもしれない。第二次大戦後、主要大国間の戦争は起こらないできているが、地域の紛争は後を絶たない。現に、イラク戦争はなお続いている。さらに、グローバリゼーションと通信革命で地球はグンと狭くなったものの、国境を越える国際テロ組織の暗躍が浮上し、テロとの戦いが始まった。

 人間の安全保障は、国際社会のあらゆる人たちの生命と基本的人権を尊重し、個々人のもつ能力が十分に発揮できる社会を築くことが目的である。人々が安定した日常生活を送ることができれば、争いや不満の原因を少しでも取り除くことにつながろう。このため、国連を中心とした国際社会の努力をもっと集中し、促進する必要がある。自然が人間に復讐し挑戦している。昨今の気象状況やニュースに接するとこんな感じがする。
 地球の温暖化、海面の上昇、熱帯雨林などいたる所での森林破壊と砂漠化の進行、水資源の枯渇、新型肺炎やエイズなど新興感染症の世界的流行−私たちを取り巻く問題はあまりにも大きくて多い。






2007-03-10 (土) 21:43:21 (3726d)