世俗主義

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世俗主義 †

  • 政治から宗教を分離する方針であり、政教分離とも呼ばれる。

【噴水台】世俗主義 †

今年の12月11日、ローマ法王ヨハネ・パウロ2世は、欧州連合(EU)の各首脳に書簡を送った。 欧州憲法の前文に「キリスト教精神(Christianity)」を入れてくれないかと要請する内容だった。 しかし翌日、ベルギーのブリュッセルで開かれたEU首脳会談で、ローマ法王の要請はさほど効力を発揮できなかった。 ポーランド、イタリア、スペイン、アイルランドは、欧州憲法前文に「キリスト教精神に立脚した価値の尊重…」という内容を入れるよう主張したが、フランスやデンマークなどが強く反対した。 当初、憲法草案には「人類の希望を失わないよう努力してきた価値の尊重」という文句が入っていた。 EU首脳会談は、結局新憲法を作成できなまま閉会した。

フランスは1789年の革命の際、政教分離のため、世俗主義(secularism)を憲法に明示した。 中世の教会支配から、人間の理性を解放するという意志を込めたものだった。 そこで米国大統領が聖書に手を当てて就任宣誓をするのとは異なり、フランス大統領は就任宣誓の際、聖書の代わりに法典に手を当てる。

このフランスが最近、公立学校でイスラム女性が髪を覆うスカーフ(ヒジャブ)の着用を禁止すると騒いでいる。 ジャック・シラク大統領は今月17日、教育の現場では政治的・宗教的中立が守られなければならず、来年からヒジャブの着用を禁止すると発表した。 世俗主義に充実であるためという理由だ。 しかしフランス人口の8%である500万人余りのイスラム信徒は「私の自由はどこにあるのか」と叫び、フランス的価値とはこの程度のものかと非難している。 キリスト教とユダヤ教の象徴は禁止せず、その一方でイスラムのヒジャブに文句をつけるのは、西欧優越主義だとの批判も出ている。






2008-10-24 (金) 20:21:10 (4111d)