制度学派

「制度学派」についてのメモ。制度学派とは…
HOME > 制度学派

制度派経済学/旧制度派経済学

制度学派 †

 19世紀末から20世紀初めにかけてアメリカで形成された経済学の一学派。

 慣習的思考様式や家族・株式会社・労働組合・国家などの活動体を制度とし、こうした制度の累積的進化過程を経済現象としてとらえようとした。ヴェブレンコモンズミッチェルらが代表者とされる。

制度派経済学。

制度学派 †

 主としてアメリカで19世紀末から1930年代にかけて展開された経済学の一字派を総称して制度学派と呼ぶ。創始者であるTh.ヴェプレン,さらにW.C.ミッチェル(W.C.Mitchell,1874−1948),J.R.コモンズ(J.R.Commons,1862−1945),J.M.クラーク(J.M.Clark,1884−1963)などがその代表者である。

 この学派の特徴は,経済現象を,歴史的に進化・発展する社会制度の側面からとらえる点にあり,古典派経済学における功利主義ホモエコノミクス概念を批判し,人間の習慣や思考様式などの社会心理学的側面を重視する。

 そして,経済現象を累積的因果の関係として分析し,演繹的・理論的分析よりもむしろ帰納的・歴史的研究を重視した。ヴェプレンにおける有閑階級,営利企業,不在所有制,価格制度に関する研究,コモンズにおける労働組合,企業集中に関する研究,ミッチェルにおける景気循環に関する研究,クラークにおける間接費用に関する研究などがそれである。

 また,この学派が成立した時代背景として,独占の成立と農民・労働者階級の貧困化があり,彼らは社会改良主義を主張し,ニューディール政策にも影響を与えた。1930年代にはケインズ経済学の流入もあり,学派としての意味はしだいに薄れたが,その発想は戦後にも受け継がれた。

 たとえばJ.K.ガルプレイス(J.K.Galbraith,1908−),G.ミュ
ルダール(G.Myrdal,1898−1987),W.カップ(K.W.Kapp,1910−1976)などに,それをみることができる。

現代の制度派 †

 近年になってR.H.コースや0.E.ウィリアムソンの経済学が「新制度派」と呼ばれるようになり,さらにG.M.ホジソンが自らの経済学をそれら「新制度派」と区別して「現代制度派」と呼ぶようになったために,ヴェプレンを中心とする上述の制度学派の経済学を,それらと区別して「旧制度派」と呼ぶことが多くなった。

 なお,方法論的個人主義と徹底した主観主義をもとに、オーストリア学派と新制度派の統合を試みるR.N.ラングルワ(R.N.Langlois)らの「ネオ・オーストリアン」と呼ばれるグループがある。

関連 †






2007-03-10 (土) 21:43:36 (3912d)