性交その他の性的行為、あるいは性的欲求や性的幻想をかきたてるような表現が、商品として売買されること。
- 1980年代、ミスコン批判や性差別的表現に対する反対運動の中で概念が形成される。
- これを体現しているものとして、女優・モデル・ポルノ産業・セックス産業などで働く女性が挙げられた。のちに「女性特有の役割」が期待されている看護婦・保母・OLなども含められた。
- 「性の商品化」という概念は、以下の現象を批判している。
- 女性の性を断片化してモノに還元すること(性的客体化)
- ただし、セックスワーカーの運動が、この考え方に疑義を呈している。
- 商品化される性が女性であることが圧倒的に多いこと(ジェンダー非対称性)
- 商品化に値する性と値しない性とに女性の性が振り分けられていること(「美の基準」の想像と、それによる女性の序列化・分断支配)
- 美の基準の創造・再生産を行うだけの資源と権力を有しているのはいまだに男性であるということ