性善説

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性善説 †

人間は善を行うべき道徳的本性を先天的に具有しており、悪の行為はその本性を汚損・隠蔽することから起こるとする説。正統的儒学の人間観。

性悪説

中国,孟子の道徳説の根本問題。孟子によると,すべての人は惻隠(そくいん)(あわれみいたましく思う),羞悪(しゆうお)(不善をはじにくむ),辞譲(じじよう)(目上にへりくだり譲る),是非(正邪を判断する)という四つの感情をそなえている。この四つの感情は端緒(四端)であって,道徳そのものではない。だが,これを拡充すれば,仁・義・礼・智の四つの徳が,それぞれ四端を母胎として成立するという。四端は道徳的価値を指向するものであり,人は生得的に善となる可能性をそなえているわけであり,その本性は善であることになる。それでは,性の善なる人間が,悪事をはたらくことがあるのはなぜか。それはおかれた環境による。しかし人間が悪に走る性質をまったくもたないものならば,いかなる環境でも悪事をはたらくはずがない。孟子の性善説では悪の起源を十分に説明することができない。そのため宋の朱熹(しゆき)(子)は孟子の性善説を継承しながらも,人の性を〈本然の性〉と〈気質の性〉とに分けて,この難点を解決しようとしたのである。






2007-03-10 (土) 21:43:40 (4635d)