戦後民主主義

「戦後民主主義」についてのメモ。戦後民主主義とは…
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戦後民主主義 †

  • 第二次世界大戦後の日本の政治・社会・文化などにみられる民主主義の特徴・特質を言い表す言葉。
  • 日本国憲法がそのシンボルで,アメリカ的な自由・平等思想,戦争放棄,国民主権,基本的人権の尊重,男女平等,地方自治などを原理としている。戦前の自由民権運動・大正デモクラシーの伝統を受継いでいる面もあるが,戦争と戦力の放棄,天皇主権や家制度の否定,社会的弱者の保護などの面で断絶があり,日本史上初めて制度化し根づいた民主主義である。
  • その誕生はアメリカ占領軍の戦後改革によるもので,これを〈借りもの民主主義〉〈上からの民主主義〉として批判する勢力もあり,自由民主党結党時の自主憲法制定の主張の背景になった。しかし国民の多くは戦後改革を歓迎し,とりわけ民主教育の普及で若い世代に受継がれた。
  • 同時にその受容が広島・長崎の被爆体験,敗戦後の焼け跡・闇市体験,アメリカ的生活様式へのあこがれから出発したことで、高度経済成長、欧米へのキャッチアップの推進力になったという評価もあるが、一方で、アジア諸国への加害者責任意識が希薄となり,戦後の経済侵略の問題が軽視されたという側面も指摘される。
  • 1960年代末の全共闘運動以来〈戦後民主主義の虚妄〉が語られる一方で,1994年ノーベル文学賞受賞の大江健三郎は戦後民主主義の画期的意義を強調した。





2008-05-29 (木) 23:03:26 (3256d)