太陽黒点説

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太陽黒点説 †

  • 太陽の黒点の周期的増減が気象の変化をもたらし、農作物の収穫に影響を与えることから、景気循環が生じるとの説。
  • ジェボンズが唱えた。

気候の変化を太陽黒点数の増減と関連づけて説明しようとする説。黒点数は一般にウォルフ数で示され,この数は11年の周期で変化する。このウォルフ数の変化と気候現象との間の関係が多くの人によって研究されている。1891年W.ケッペンは黒点数と気温との関係を熱帯で調べ,黒点数の極大期には極小期より平均で気温が0.7°C低いことを示した。H.ウィレットは北半球各地の気温の長期変化は黒点数の変化と平行的であることを示し(1951),山本一清は日本においても気温と黒点数の変化に平行性を見出した(51)。このほか,中緯度における低気圧の発生数と黒点数との間に正の相関があることもわかっている。R.クレイトンは,低緯度や北太平洋北部では黒点の多い時期に降水量が増加することを見出した(56)。しかし,堀口由己や矢崎習吉によると(23,25),日本の梅雨期における雨量は,黒点数が極値をとるときに減少するという。最近では大型電子計算機を用いた厳密な統計処理によって,太陽黒点数の変動と気候要素との相関を指摘したものもあるが,その機構については,依然として仮説の域を出ずかいもくわかっていない。かりに,大気上端に入射する太陽からの放射エネルギーに変動がないとしても,大気と海洋で構成される地球流体系はその不安定性その他の原因によって変動すると考えられるから,太陽からの放射エネルギーの変動による気候要素の変動が,自然の変動よりも大きいことを示す必要があると思われる。

景気循環の原因を,太陽の黒点の変化に求める理論。これは,原因を経済外に求めるという意味では外的理論に属するが,景気に及ぼす影響は天候→作物収穫の変化という過程を通じてであり,経済内の要因とも関係がある。ジェヴォンズ(W.S. Jevons)によって主張された。






2007-03-10 (土) 21:44:47 (5153d)