大衆

「大衆」についてのメモ。大衆とは…
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大衆 †

(1)masses
政治,社会学の分野では政治的操作を前提とした概念であり,一般に無定形な多数の人々の集団を表わす。こうした概念が成立したのは,資本主義社会の発達によって多くの人々に政治的権利が拡大したこと,しかしながら同時にそれは社会の複雑化多様化の過程であり,そのため諸個人が画一化傾向にあることなどを根拠とした。現代の政治的指導者は,シンボル操作やイデオロギー操縦を駆使して,大衆を政治的目的の実現のために動員していく。この極端な例がファシズムの政治であり,そこでは大衆は愚民であり受動的とされ,特定のエリート(選良)に従うべきものとされた。これとは対照的に大衆=歴史の創造的主体とするのがマルクス主義であるが,しかし,どちらも大衆の操作による政治権力の奪取あるいは政治権力の維持という点では共通している。

(2)日本史の分野では,「だいしゅ」ともいい,摩詞僧伽Mahasamghaの訳語。元来一会の僧侶をいい,衆徒,学侶,学徒ともいった。平安時代以降,主として僧兵をさすようになり,寺院組織のなかで,これにあたる衆徒,堂衆および俗兵を総称するようになった。






2007-03-10 (土) 21:44:56 (3757d)