短期資本移動規制

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control on short term capital flows

短期資本移動規制 †

国際間の短期資本の移動を規制すること。

国際間の資本移動は,資金の最適配分を通じて,投資家には投資機会を,受け入れ国には経済成長の機会を提供することにつながるため,原則自由とすべきと考えられてきた。

しかし,アジア通貨危機では,短期間に大量の資本が国外へ洗出して為替相場を急落させ,発展途上国の経済に甚大な影響を与える事例が見られたため,規制導入の是非や具体的な対応策が議論されている。

規制の手法…

  • 流入を抑える方法
    • 国内銀行の対外債務への上限設定,外貨建て債務への準備預金賦課,無利子強制預託,課税などの方法があり,特に強制預託の成功例としてチリがある。
  • 資本の流出を中断させる方法
    • 海外投資家からは激しい反発を招くほか,抜け道などで規制の実効性が薄れる問題もある。98年9月,マレーシアが為替管理規制を大幅強化したが,その是非につき赦しい議論が展開された。
    • しかし,アジア通貨危機での経験から,極限的な状況の下では一時的な利用に限って容認する考え方が力を得てきている。

通貨危機の引き金を引いたというヘッジファンドについては,直接規制を主張する意見,活動内容の開示を求める意見,及び資金を融資する金融機関のリスク管理を徹底させるなどの間接規制で足りるとする意見が見られるが,その隔たりは大きい。

なお,東アジア諸国については,2000年5月のチェンマイ・イニシアティブにより,一国の枠を超えて地域内の資本移動をモニタリングするために政策対話や地域協力を強化することが合意された。






2007-03-10 (土) 21:45:20 (4547d)