超国家主義

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超国家主義 †

  • 近代国民国家において、自国の発展を志向するナショナリズムが極端な形にまで推し進められ、国家至上主義・軍国主義・侵略主義が結合した反動的国家・政治思想。
    • 自由主義・民主主義・社会主義・平和主義・国際主義を否定する。歴史的には、ナチス政権下のドイツ、十五年戦争下の日本にみられる国家思想が典型例。
  • 国民国家とは、言語・文化・歴史・伝統などを共通のものとして有する一民族あるいは複数以上の民族を基盤に形成され、対内的には、国民の生命・自由・財産の安全を確保し、対外的には外敵からの侵略を防止するために、一つの権力、一つの法律によって全国民を統治し、民主的な政治運営を図ることを目ざした政治社会。
  • この際、こうした国民国家の維持・発展途上において、
    1. 国家的統合を優先させてまず国家権力の拡大強化を図るか、
    2. 国民の人権や自由を尊重しつつ経済的繁栄を求めて国家の安定を図るか、
  • という二つの路線が絶えず交錯した。日本・ドイツは前者、イギリス・フランス・アメリカなどは後者の路線をとった。
  • たとえば、日本では、明治憲法体制成立後、日清・日露戦争を経過するなかで、政府は厳しい国際状勢を理由にますます国家権力の拡大を図り、それに対して、陸羯南や田口卯吉のような人々は、自由主義・民主主義を擁護して、政府の国家優先主義に対して、国民優先主義を唱えた。羯南や卯吉も、明治維新以後のとうとうたる欧化主義には批判的であり、国際社会における日本の自立・独立を強く主張したが、国家の個人に対する絶対的優位を説く国家思想には反対した。
  • したがって、ナショナリズムのなかにも、国家主義と国民主義という二つの思想潮流が存在し、満州事変以後の日本は、「東洋平和のため」という理由の下に、前者の国家主義が極端化して超国家主義となり、「八紘一宇」「日本民族の優越性」を旗印にアジア諸国への侵略戦争を行った。
  • ナチス政権が、「血の純潔」「血と大地」「ゲルマン民族の優越性」を掲げて、第二次世界大戦を引き起こした。





2008-05-29 (木) 23:15:06 (4096d)