spiral of silence 沈黙の螺旋 ちんもくのらせん
- ノエレ・ノイマン(Noelle-Neumann, E.1984)が提唱する世論形成過程のモデル。
- 孤立を恐れる個人は自己の意見を多数派と認知しやすく,そうなると公の場で自己の意見を表明しやすくなる。こうした機制により,特定の意見を実際の意見分布以上に優勢であると認知する者が増えると,多数派への同調行動が生じ,実際の意見分布も変化し,少数意見は表明されずに減少する。このような世論の収斂過程を沈黙の螺旋とよばれる。
- フォルス・コンセンサス効果,多数の無知,第三者効果(third-person effect),自己充足的予言…などの関連概念とともに,命題の論理構成や実証方法をめぐる多くの議論がある。
意見の対立する社会的な問題があったとき、一般に、多数意見のほうがおおっぴらに意見を公言しやすい。すると、それに影響されて多数派はますます増えて勢いづき、逆に少数派はますます減って沈黙しがちとなる。