通貨の非国際化

「通貨の非国際化」についてのメモ。通貨の非国際化とは…
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通貨の非国際化 †

non-internationalization of a currency

 非居住者による自国通貨保有を制限する政策をいう。シンガポールは同政策を長く取り,自らこれを「シンガポールドルの非国際化」と呼ぶ。

 為替管理を維持した中国が通貨危機を避け得たこと,1998年9月にマレーシアが固定相場制導入と同時に為替管理を強化し,非居住者による自国通貨保有を小口現金を除き厳禁し,その後経済回復を果たしたこと等を背景に,タイ,インドネシアでも非居住者による取引を制限あるいはこれを厳しくモニターする動きが見られる。韓国も2001年初の外国為替管理自由化の最終段階入りに際し,非居住者によるウォン調達可能額の上限規制を維持した。非居住者に自国通貨保有を認めると,その通貨のオフショア市場の規模が拡大し,当該通貨売り/他国通貨買いといった通貨アタックを可能にするとの認識は,為替,株式市場を「ダブル・プレイ」で攻撃された香港でも,痛感された。

「非国際化」は,かなり広範囲の取引について厳格に実施され,かつ,健全なマクロ経済政策や構造改革を伴う必要があり,長期間にわたる実施は難しいとして資本規制一般と同様懐疑的な見方も強いが,国際投機筋を排除し自国金融市場に厚みを持たせれば通貨,金融政策の裁量の幅も拡がる。

  • シンガポールは債券市場振興などの目的からここ数年非国際化の制限を緩めてきている。





2007-03-10 (土) 21:45:54 (4480d)