currency collapse / currency crisis / currency risk / monetary crisis
ー経済学の通貨危機のモデルには、第一世代モデルと第二世代モデルという2つのモデルが存在していた。
- 第一世代モデル/ファンダメンタルズに基づく通貨危機モデル
- 固定レートを採用する国において、維持しようとする固定為替相場と不整合なマクロ経済のファンダメンタルズ(たとえば貨幣供給の急増)を放置すれば、いずれ持続不可能となり投機攻撃を受けるというもの。
- 第二世代モデル/自己実現的通貨危機モデル
- ファンダメンタルズが良好でも、政府行動にある種の揺らぎがあれば、投機家がそれにつけこんで通貨攻撃を仕掛けてくる可能性があるというものである。この場合、自己実現的投機、投機家の群集行動、情報のなだれ現象などが問題となってくる。
- しかし、これらのモデルでは十分に説明することができない危機が発生することとなった。
- 21世紀型金融危機(M.カムドシュ)