道具主義

「道具主義」についてのメモ。道具主義とは…
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道具主義 †

道具主義,器具主義などと訳されるように,観念,知識,思想などを人間の行動のための道具,生活のための手段と考える立場。プラグマティズムの一派で,J.デューイが代表者。実験主義とほぼ同意。

[日本におけるプラグマティズム] 以上パース,ジェームズ,デューイの思想を通してプラグマティズムを概観してきたが,そのプラグマティズムが最初に日本にはいったのは1888年で,元良勇次郎によるデューイの心理学の紹介にはじまっているようである。その後,93年には元良がこんどはジェームズの心理学を紹介し,1900年にはイェール大学の心理学教授 G. H. ラッドが来日して,ジェームズの心理学について講演し,その翌年桑木厳翼がジェームズの《信ずる意志》の思想を紹介した。なお,ジェームズの〈直接経験〉〈純粋経験〉の思想は西田幾多郎,田辺元,出隆らに影響を与えている。一方,デューイの心理学,倫理学,教育思想も中島徳蔵,田中王堂らによって紹介された。このようにジェームズとデューイの思想はかなり早くから日本に受容されているが,ジェームズの思想が日本のアカデミズム哲学者たちの注目を引いたのに対し,デューイの思想は在野の思想家たち(田中王堂,杉森孝次郎,帆足(ほあし)理一郎ら)に受け入れられ,アカデミズム哲学との対決に重要な役割を果たしていることは注目される。そして日本におけるプラグマティズムの主流は在野派であり,その最も代表的な思想家は田中王堂であろう。彼はデューイから直接最も大きな影響を受け,〈書斎より街頭に〉を標榜して哲学の生活化を主張し,道具主義を唱え,〈徹底的個人主義〉〈民主主義〉を説いた。プラグマティズムは第2次大戦前の日本では特に大正デモクラシー期に最も盛んに摂取された。そして敗戦後,再びデューイを中心にプラグマティズムの研究がいっそう盛んになり,日本の民主主義運動,教育改革に大きな影響を与えた






2007-03-10 (土) 21:46:35 (3665d)