two states theory;special state-to-state relationship)
中国と台湾を「国と国との対等な関係」と定義する考え方。台湾の李登輝が 1999 年に明らかにしたもの。
大陸の中華人民共和国と台湾の中華民国は従来、一方と外交関係を結ぶと他方とは断交しなければならないことを原則としてきた。それはお互いに「一つの中国」の原則のもと、どちらが正統な「中国」であるかを長年争ってきたからであった。ところが李登輝総統は1999年7月ドイツの公共放送のインタビューに答えて、両者の関係を「特殊な国と国の関係」と表現した。大陸はこれを「二国論」とよび、実質は独立論だとして強く非難した。