日本型ポピュリズム

「日本型ポピュリズム」についてのメモ。日本型ポピュリズムとは…
HOME > 日本型ポピュリズム

政治ポピュリズム > 日本型ポピュリズム

日本型ポピュリズム †

政治学者の大嶽秀夫はその著作『日本型ポピュリズム』(中公新書)の中で、アメリカとの比較を通じて、次のような特徴を見出している。

  1. アメリカでは、テレビはテレビ映えする政治家の人気を上昇させるが、新聞(クオリティ・ペーパー)は、辛辣な批評や解説で、それを中和・解毒するという役割分担がある。一方、日本では、テレビの人気を新聞が増幅する傾向をもつ。日本の新聞がテレビ局を系列に持っていることが、テレビに対する批判姿勢を弱めていることが要因の一つ。このため、特定政治家のブームやフィーバーが、オピニオン・リーダーをも巻き込んで、日本中を席巻する事態が生ずる。
  2. 日本のメディアは、横並び体質と視聴者に媚びる性質が強い。たとえば、田中真紀子の人気とその凋落。アイドル政治家にスキャンダルが生まれた途端、手のひらを返したような行動に出る。悪玉か善玉かの二元論。
  3. テレビでの発言が世論に対して持つ権威を無視できない。テレビで報道されたことは、現実以上にリアリティをもつといわれ、加えて、テレビでの意見の表明は大きな権威をもって、無批判に受け入れられる傾向がある。一般有権者には、コメンテーターが好意的に引き出した政治家の意見が、疑問の余地なく正しいものとして受け止められる傾向がある。

小泉政権とポピュリズム †

 山口二郎は戦後政治の崩壊の中で、「小泉政権登場以後の日本の政治では、ポピュリズムの否定的側面が前面に現れている」とし、三つの特徴を見出している。

161ページ

  • 思考停止と問題の単純化
    • 小泉首相が空前の支持率を獲得した。人々は「わかりやすい」ことを支持の理由としている。
    • わかったような気にさせる
    • サウンド・バイト(sound bite)
      • 会見やインタビューを放送する際に引用される端的な表現。
  • 善悪二元論による問題設定
    • 悪者と目された側を攻撃するという議論の横行。これは,般接に関係している。
    • 抵抗勢力
  • I塋薪や差別を容認する
    • 現在のポピュリズムは特権の否定や平等を推進するのではなく、むしろ不平等や差別を容認するという方向を持つ。
    • これを政治学者・杉田敦は「生活保守主義」というキーワードを用いて説明する。現在の「生活保守主義」は、。
    • 現在の社会では格差が拡大し続けている。多くの人々が安定した中流から下層に滑り落ちる危機に直面している。





2007-03-10 (土) 21:47:09 (3757d)