覇権安定論

「覇権安定論」についてのメモ。覇権安定論とは…
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hegemonic stability theory

覇権安定論 †

 覇権安定論によれば、国際秩序は覇権システムが安定して機能しているときに最も安定し、また覇権システムは覇権国(hegemon)とその他の勢力の間にシステム変動を抑止するに十分なパワーの格差が存在し、結果に見合わないほどのコストなくして覇権国に対する挑戦は引き起こせないと考えられているときに最も安定する。

 パックス・アメリカーナは、1970年代前半の固定相場制の崩壊や石油危機とその後の不況、またアメリカの貿易赤字などから揺らぎが懸念されるようになり、それを背景にR.ギルピン(Robert Gilpin)やS.クラズナー(Stephen Krasner)などネオリアリズムの国際政治学者が唱えた。

  • 覇権国の機能により国際システムは安定化するが、その均衡は、
  1. 覇権国は国際秩序のコストをオーバーペイ(過剰負担)する運命にあり、
  2. それをまかなうために遂行される支配の拡大はいずれ必ず収益よりコストが上回るようになり、
  3. 軍事面でも経済面でも技術突破のコストに対して、技術の伝播は早いために、覇権国の絶対的な優越の長期維持は困難なことから不安定化する。





2007-03-10 (土) 21:47:23 (3729d)