bad loans
1999年3月期以降、減少傾向にあった不良債権の残高は、再び増え始めた。2002年3月期末の大手銀行の不良債権は、1年前より49%増えて27兆円弱となった。景気低迷が長引いているうえ、金融庁が検査で不良債権を厳しくチェックするようになったためである。
銀行は、不良債権を次の3つに分類している。
3月末の分類では、aが横ばいの3兆2千億円、bが44%増の12兆2千億円、cが80%増の11兆3千億円であった。cは、経営再建が失敗すれば、a、bにもなりうる。政府も、この要管理債権をどうするかがポイントになる。