埋没費用

「埋没費用」についてのメモ。埋没費用とは…
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sunk cost サンクコスト

埋没費用 †

すでにある案に費用を支出したあとで他の案に変更したとき、その費用のうちもはや回収できなくなった部分。油田が枯渇した場合の開発費の未回収分などがその例。ただし設備などの固定資産の場合、それまでの償却額は除く。埋没原価。回収不能原価。サンクコスト。

埋没費用(中央日報,噴水台) †

 いったん仕事を始めた後には、やめようと思ってもそれまでかかった費用がもったいなくてためらう場合がある。 このようにすでに使ってしまって元に戻すことができなくなった費用を「埋没費用」(sunk cost)という。

 例えば、数百億ウォン(約数十億円)が使われるビル建設の設計に10億ウォンを使ったとしよう。 ところが、景気が思わしくなく、ビルを建てても収益が上がる可能性はなさそうに思えたとする。 この時、投資者は設計費を捨てて工事を中断するか、最後まで工事を強行するかを決定しなければならない。 理論上は現時点で10億ウォンを捨てて中断するのが合理的だ。 しかし、人の心はそうなるだろうか。 埋没費用に執着して工事を強行することもある。

 男女関係にも似たケースがある。 学生時代から付き合いながら結婚適齢期になったカップルがそうだ。 互いに「この人と結婚すべきか否か」と一度は悩む。 そうして結局「そいつへの情のせいで」結婚しようと心を決める。 だが、新しい恋愛相手を求める意欲がわかなかったり、そのような余裕がないという点が、もっと大きな理由である場合もある。 長期間の交際に費やした時間と気持ち、すなわち埋没費用が「情」を合理化させるのだ。

 経営学者は、意思決定をする時に埋没費用にこだわるなと説く。埋没費用は誤った決定を合理化させる根拠になる。また、埋没費用はすでに元に戻せない費用なのに、投資と誤認させもする。この時、投資者は続けて金を投入し続ければ、いつかは投資効果が出るだろうと錯覚する。誤った決定なのに最後まで見ようとするのだ。

 米国の心理学者アーキスは、1985年に心理テストを行い、個人的な決定において、埋没費用の影響を受ける場合が50%に達すると指摘した。その後の心理学界の研究では、個人より集団が埋没費用により一層執着する傾向があるという事実が解明された。委員会や推進団のような合議体が、ダム・道路などの大規模な投資事業を決定する際、埋没費用に左右されやすいという。






2007-03-10 (土) 21:48:54 (3668d)