- 社会主義国家の権力のあり方をいう語。共産党を指導的中核にしながら、普通・平等・直接選挙制に基づいて選ばれる機関が全国家権力を行使すること。
- 共産党の組織原則で、批判と討論の自由の保障の上に行動の統一を厳守すること。
- 権力分立は自明のものではない。むしろ逆に、ある目的の遂行のため、権力を集中させ、効率的に運用していくという考えもある。
- 中国のような共産主義諸国では、「共産主義社会の建設」のために民主集中制(民主主義的中央集権主義)をとり、権力分立を否定している。
- cf.開発独裁
- 民主集中制とは、共産主義諸国の国家機構、党機関における組織原則となっているもので、上級機関と下級機関の関係を定めたもの。
- 大きく次の2つの原則からなっている
- 上級機関が下級機関によって選挙される
- 上級機関の決定が下級機関に対して無条件の拘束力をもつ
- 前者は、上級機関の権威が下からという民主的原理を表し、後者が、規律は上からという中央集権的な原理を表す。そこで民主的中央集権主義といわれるが、実態において、前者の民主的原理が十分に作用していない、との批判が強く、これを民主主義と認めない議論が多い。
2007-03-10 (土) 21:48:59 (4061d)