Speclal Drawing Rights(特別引き出し権)
IMFによって創出された準備資産。
その名の示すとおり,外貨準備不足をきたした国は,IMFの指定する国にSDRを引き渡すことによって被指定国から交換可能通貨を引き出すことができる。米ドルに大きく依存していた国際流動性の不足に対応するため,金,ドルなどの準備資産を補完する目的で1969年のIMF協定改正により創出された。
SDRは出資額に応じて加盟国に配分され,その価値は当初,金を基準としていたが,74年からは主要16カ国の通貨の加重平均によるバスケット方式に改められ,また81年からは,米ドル,旧西独マルク,円,仏フラン,英ポンドの5大通貨を内容とするバスケット方式に変更された(1999年1月ユーロ誕生以降,独マルクと仇フランはユーロに収束)。
SDRの構成通貨及び構成割合は5年ごとに見直される